東洋医学・代替療法ガイド



【ホメオパシー(homeopathy)とは】

ホメオパシー(homeopathy)は「同種療法、同毒療法、同病療法」と訳される。
また、ホーリスティック医療に分類される療法のひとつである。日本においては代替医療のひとつに数えられる。

ホメオパシー(同種療法)とは、

・ある症状を持つ患者に、
・もし健康な人間に与えたら、その症状と似た症状を起こす物質を
・きわめてごく薄く薄めてわずかだけ与えることによって、症状を軽減したり治したりしようとする療法のことである。

たとえば、解熱を促そうとする時には、健康な人間に与えたら体温を上げるような物質を含む物質を患者に与える。
このことによって、極めて短時間発熱が促進されるが、すぐに解熱に向かうとされている。

ただし2005年現在に至るまで、ホメオパシーが有効であるという根拠を科学的に示すことは成功していない。
このため実際の治療効果について多くの科学者・医者が疑問視している。

このように、非科学性を問題とする立場からは、疑似科学と考えられ偽医療の一つとして扱われることも多い。

一方で欧米では、多くの療法家が手掛けているもっとも広く普及した代替療法の一つである。
イギリス、ドイツ、フランスにおいては健康保険の適用が認められており、ドイツ、インドでは大学の医学部のカリキュラムに組み入れられ、国家の認定を受けていない者の処方は違法とされている。
同種療法と代替療法は似ている言葉だが、意味はまったく異なる。
ホメオパシーは、日本においては医療として認知されていないため、代替医療と呼ばれるのである。

ホメオパシーが拠り所とする「少量の毒によって健康を増進する」という考え方は、アレルギー治療における減感作療法と共通するものである。

しかし、ホメオパシーの理論は減感作療法とも異なっているし、レメディ (療剤)において説明されたホメオパシーの理論は、毒物学では認識されている理論であるが、薬理学の常識とはかけ離れている。

また、「治癒エネルギー」が具体的に何なのかが示されておらず、「水分子の構造に記憶を残す」と説明する者もいるが、液体状の水分子は流動的で熱運動によって常に情報が失われる方向へと構造が変化しており、例え一時的に水分子が造る構造に情報が記憶されたとしても次の瞬間にはその情報は失われていると物理的には解される。

これまでにホメオパシーの有効性を立証したと主張する論文が何度か発表され、そのたびに議論になったが、科学的な検証に耐えて、単なる心理学的なもの (プラセボ) 以上の効果が証明された事はない。

このことを問題とする立場の者は、ホメオパシーが疑似科学であるとし、プラセボ以上の治癒効果の可能性が有る(「代替医療」)ではなく、そもそも全く治療効果のない(「偽医療」)であると主張している。



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